5年前、桜の下で
吉本大輔さんと久しぶりに枡形公園に行った。
5年ほど前、桜の樹の下で踊ったことを身体が思い出す。
メル(Mer)よりも前にメコ、として踊り始める前、はじめて「外」で踊ったのはその時からだった。
踊りが自分の意識ではないところにあった頃。
外燈が何もない中で1本のライトに照らされて、写真の音と風が交錯する。
「良い風だ」
大輔さんのその声は踊っていながら心地好い。
きっと、本当に感じていたのだと思う。
桜に交ざりたいと思いつつも、交ざれない嘘を捨てて、月の光を一身に感じていた。
5年前のわたしは、記憶以上に身体が思い出している。
今日この日を、また何年後の私が思い出すかもしれない。
良い風だった。
0コメント